Yasuko Koyama

ピアニスト 小山 泰子 Yasuko Koyama

東京に生まれ、7才よりピアノを始める。趣味として続けていたが、15才で故井口愛子氏のレッスンを受け音楽への道を薦められる。

桐朋女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学音楽学部ピアノ科を卒業。ピアノを、故末光勝世、故岡林千枝子、故井口愛子諸氏に学ぶ。在学中に、室内楽・伴奏の分野にも強く惹かれ勉強、また活動を始める。

小沢征爾の師でもある故斉藤秀雄氏の指揮教室の伴奏者を務め、同時にオーケストラ聴講。音楽理論や和声・対位法の他に、スコアリーディング・オーケストレーションも学ぶ。故林リリ子氏のフルートクラスでは伴奏者として認められ、工藤重典氏の伴奏を受け持つ。その他、ヴァイオリン・チェロ・クラリネット・オーボエなど多数の伴奏を手がける。 また、作曲家平吉毅州氏との交流からは、楽曲をアナリーゼし作曲家の視点に立つ事がより良い演奏には必要不可欠なこと、など多くを学んだ。 この時期の様々な師との出会いによって、音楽への視野や芸術観はさらに大きく拡がった。

卒業後、1984年NHK交響楽団チェリストとデュオコンサート。1990年より10年間合唱団の伴奏ピアニストを務める他、伴奏や、2台ピアノ演奏会、地域のコンサートなどにもピアニストとして招かれる。 また、自身の演奏活動としては、1985年にグループ3Y結成、以降1999年まで定期演奏会を続けたが、毎回様々な企画で好評を博した。この活動では、オリジナルな作品も制作。とくに、自ら編曲なども手がけ音楽にお話や絵をコラボさせた作品「音楽絵本」は、東京・神奈川・富山など10数ヵ所で公演、好評を博した。

自身の活動を続けながら、他方ではピアノ指導も17歳より始め、現在に至る。 プロを目指した時期が遅く、音大時代には基礎的な技術習得も不完全だったため研究を重ね、テクニックに対する独自のメソードやその習得法を身につけられた事、そして、これまでに幅広く音楽的体験を積み重ねてきた事など、自身の経験を生かした指導法で後進の育成に効果をあげている。

現在では、導入から通常のレッスン、音大受験対応やピアノ講師の方のレベルアップ、また聴ソル・楽典・音楽理論などを含む音楽全般のレッスンなど、幅広い層に対応した指導を行っている。

指導実績としては、これまでに東京音大・国立音大・学芸大G類などに門下生を輩出。門下生はその後、卒業演奏会に出演の他、クラシックコンクール奨励賞受賞やオーディション合格など。卒後は、ソロや伴奏など演奏家としての活動の他、ピアノ講師、また小学校や中学校音楽教師として教職の道に進んでいる。

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